屋台+キッチンカー

九州大学ではかつて、建築学科1年生の出し物として学祭(九大祭)のみ登場する「焼き鳥屋建ちゃん」リアカーが存在し、学生や先生、OBに親しまれていました。しなしながら近年、キャンパス移転やコロナウイルスの感染拡大の影響によりこのシンボル屋台は活躍の場を失い、幻となってしまいました。そんな中、もう一度学生や先生が集れる語らいの場を作りたい、そのために古き良き名物屋台を復活させたいという建築学生の想いを知る機会があり、それならば今の時代に合った形「屋台+キッチンカー＝屋台カー」を作ろうということになり、この企画が立ち上がりました。
2022年夏、製作する屋台カーデザインを決める「屋台カーデザイン＆ビルドコンペ」を開催し、7組14名の九大生が柔軟な発想力と企画力を掛け合わせ屋台カーのデザイン案を発表しました。最優秀賞に選ばれたのは、「Expansion Yatai　～伸縮する屋台～」。糸島市の自然を楽しみながら、場所や用途に合わせて展開できる屋台です。移動販売車製作会社「株式会社オオカミ堂(代表取締役：堂森英雄氏)」協力のもと、学生が試行錯誤を重ねながらデザイン案を形にしました。
完成した屋台カーは、九大祭にて大々的にお披露目をし、その後は糸島空き家プロジェクトの活動やコプラスが手がける福岡のまちづくりに活用していく予定です。学生の想いがつまった新たなコミュニティツールとして、この先も地域を盛り上げてまいります。