プロスタイル旅舘 横濱馬車道

馬車道は、日本で数々の西洋文明発祥の地として、当時の様式建築物が数多く残っています。そうした歴史的建造物群に同調するように、古い街並みをそのまま守るよう、あえて手仕事が表出しやすい在来工法である〝コンクリート打ちっ放し杉板本実型枠〟と横浜の赤レンガ倉庫にみられる〝赤レンガタイル〟で基壇部をつくり、丁寧にファサードをかたちづくりました。
インテリアは、文明の混じり合いをモチーフに、そしてインバウンドをメインターゲットと想定し、文化の融合を建物に取り入れた和洋折衷のコンセプトのもと、1階のロビー空間には西洋のバーの設えを、2階から上層階のホテル客室には和の〝畳〟の設えを基本としています。
落ち着いたスリープシーンをめざした、〝 暗闇のカラースキーム 〟と 照度を極限まで落とした 〝 ピンスポット照明だけのライティング 〟も特長で、昔と今、西洋と日本の結節点を、建築物の内外に取り入れた、他のビジネスホテルにはない空間構成となっています。